マウンティングする人の人格と対処法
近年、職場で同僚や先輩あるいは上司からマウンティングをされ、普段から困っている人が少なくありません。マウンティングとは、相手よりも優位になる目的に基づいて、あらゆる事柄で誇示を繰り返す言動や態度のこと。例えば学歴から恋愛に至るまで、とにかく相手よりも優位なネタであれば、何でもマウンティングの武器として利用されます。
この点、マウンティングする人格の傾向として典型的なのが、自信のないタイプ。相手よりも優位な気分になることで、精神的な安心感を得ようとします。また承認欲求が強い人格も、マウンティングに走りやすい傾向が伺えます。このタイプは常に周囲から優れた人物に思われたい、尊敬されたいといった承認欲求を抱えており、それが自己顕示欲に転化してマウンティングへとつながっていきます。
では、職場でこのような人に出会って困ったら、どうしたら良いのでしょうか。対処法として、まず徹底的に距離を置くことが大事です。仕事で必要最低限の事柄以外はとにかく関わらないようにして、自分の精神的な安らぎを優先しましょう。同時に本人の前では堂々とした態度でいることも大切。弱気に見せると増長させることがあります。
そしてマウンティングされた時に有効なのが、マウントを阻止する質問を投げつけること。例として、もし結婚の話を出されたら「あなたの結婚観ってどんな感じなの？」「パートナーと上手くやる秘訣は？」など、本人に質問を投げかける形にすると、マウンティングトークを中断させることができます。コツは、結構深く考えて返答しなければならない質問を投げることです。相手の思うようにさせないことで、自然と自分に話を振らなくなるため、後腐れなく離れることができるでしょう。